朝 フレンチトースト、コーヒー(STYLE COFFEEのグアテマラ)
昼 ゴーヤとミントの冷奴、茹で落花生と空芯菜のサラダ、ポポー、日本酒
夜 豚の焼肉、サラダのあまり、フレンチトーストのあまり
昨日の晩、久しく会っていなかった大学時代の友人に突然連絡をもらい、勢いよく吉祥寺で落ち合った。前に会ったのは約4年前、私が奈良に住んでいる頃だった。正月そうそう彼女は私を訪ねてはるばる古都まで来てくれ、曇りで寒いグレーの街を歩き、ひとけの無い東大寺二月堂の階段をふたりで上り、もうすぐ誕生日だからといって私の写真を撮ってもらったのだった。
待ち合わせのとき、ふたりともiphoneに付属される有線イヤフォンを愛用しており可笑しかった。濃いめのサワーにすぐに酔っ払い、うち通風採光完璧だからおいで、えっ最高いくわ、ということで一緒に家に帰った。私の料理をいつも褒めてくれる友にいいところを見せたくて、夜のうちに食パンを甘い卵液に浸しておく。朝、完璧な焼き加減で皿に2つ盛り付けられたフレンチトーストを彼女は踊って喜んでくれ、私はフッフと誇らしげに鼻を鳴らした。
その後ばたばたと掃除と買い物を済ませて解散、もと予定していた家ごはん。その人と一緒に昼ごはんを作るのが最近の楽しみで、なにかしらひとひねり、やったことのない調理法や組み合わせを試しては、これは成功したとかもっとこうすればよかったとかあれに似ているとか、気づいたこと、わからないこと、知っているべきであろうことなどをたくさん話す。昼から酒も飲む。今日は2品。ひとつは薄くスライスして塩揉みしたゴーヤにミントを刻んで合わせたもの。これは汎用性が高く、おいしすぎた。今回は冷奴の上に乗せたけど、それ以外の何に合わせても良さそうだった。もうひとつは、落花生を茹でて(殻ごと30分茹でたら硬いと柔らかいの間の食感になった。もう少し茹でても良さそう)ちょっと潰して生の空芯菜と和えてサラダにした。まとまりが悪いのを見て、冷蔵庫にあるクリームチーズを入れたら繋がりそうとアイディアをすぐにやってみせてくれる。成功だった。これは白和えということだねと教えてくれる。塩で水を抜いた豆腐をチーズのように扱う家庭料理がSNSで流行っているそうだが、裏っ返してチーズを豆腐として使ったのだと理解した。こういう発見があったとき、既存の型のどれに当てはまるのか辿っておいて、他の食材でも応用が効くように整理しておくのが今の私には大事。彼が知っていて私が知らないのは料理のことだけでなく、言葉の操り方、認知と思考の癖、自分と周囲とのズレ、これまで私がひとりでちまちま答え合わせしてきたあらゆることが彼の脳に包含されているようにすら思う。私より先に生きて、より早く深く経験し考えてきた、その時間の密度の差を会話の端々から思い知らされ、途方に暮れる。歳の近い先生のようだと思って、慕っている。


