能町みね子さんの「結婚の奴」を思い出す。あまりに元気だった友人が、亡くなってしまった場面。こんな悲しいことが、嘘であるはずないのだ。本当なんだ。ベルリンのどこかの、まだ読み方もよくわからない駅の階段を、一段ずつ上がる。一歩一歩、その現実を踏みしめて歩くことしかできない。
彼が押してくれた背中のまま生きている。 2021年の冬、薄給だったのに背伸びして、憧れたレストランにひとりで行った。彼はそこにいて、私に夢を見せてくれた。ふたりで話せるチャンスが訪れたとき、意を決して、求人ありませんか?と聞いたのだった。その帰り道の途中、いつか一緒に働こう!とすぐに連絡をくれて、本当に夢を見てるみたいに嬉しかった。スキップして帰った。扉が開いたんだと思った。
でも応えられずじまいだった。選択に後悔はないけど、分岐点の、選ばなかったほうのその先を思わずにはいられない。
あなたが変えた人生がたくさんある。みんな、その先を生きている。
ゆっくりして、暇しないで、なんか見つけて、安心してみんなのこと待っていてほしい。みうらちゃんげんきー?って、また。
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