2025年9月12日

「食べたことないもの食べてみたい」というマインドで生きているからドイツの食事が不味かろうと大丈夫。べつにそんなに不味くもないし。ベルリンのスーパーにはサラダバーみたいなのがあって、自由に選んで容器に盛り付けてグラム単位で値付けをしてもらえる。野菜だけじゃなくてパスタも煮た豆もミートボールもある。味を知るために少量多品目で盛り付ける。イートインコーナーの端っこで座って食べた。結局どれがどのくらいおいしいのかまずいのかよくわからなかった。そのうち昼休みらしき若者がワアッとやってきて私の周りでパンやお菓子をかじって、いつのまにかいなくなった。私の食事はいつもこんな感じだ。

最近は毎日のように州立図書館に行っている。読むべき本とかメモパッドとか重いのにリュックにたくさん入れて、背負って自転車を漕いでいる。受験生のころや大学時代を思い出す。読む自由と書く自由、それをしない自由。今の私には社会からするべきことが与えられていない。

映画のなかのように美しい図書館。利用するには登録が必要で、そのあとさらにカードの受け取りをしないと完了しないらしい。エントランスのでっぷりしたおじさまに「英語で話してもいいですか」と聞くと「Ich spreche kein Englisch.(英語は話さない)」と首を振られてしまった。とっさにこっちも日本語で「すみません…」と言ってしまう。絶対伝わらないのにこっちのほうが伝わるような気がしてしまう。あんまりやりたくないけどスマホの翻訳画面を見せたりしてわからないことは解決できた。彼はクスリとも笑わないけど、意地悪することなく受け答えしてくれる。

はじめて行ったのは火曜日で、それから毎日通っている。水曜日には「Freitag」と言われ、木曜日には「Morgen」と言われた。金曜日に行って受付でパスポートを見せれば、ようやく図書館カードを受け取れるらしい。毎日あらわれるアジア人の私に、彼はだんだん優しくなってきている気がする。気がするだけかもしれない。今日行ったら、仏頂面でカードをくれるだろうか。